quartetto
〈NEWSコンサートツアー2016 QUARTETTO 札幌 3月27日〉
セトリバレ回避のため、ソロ曲のみふわっと感想を書き綴らせていただきます
〜星の王子さま〜
全国の加藤担の皆様、きっとこの演出は、この衣装は、予想出来なかったんじゃないでしょうか。サン=テグジュペリの「星の王子さま」はいつかラジオで増田さんや小山さんが言っていたような「キラキラの衣裳で、かぼちゃパンツ。ちっちゃな王冠被ってね。あほみたいに」ってそんなものじゃない。読んでないという方は読んでみて下さい。ああ、これは加藤さんだな、なんて無責任にも私は思った。
でも、それでも、キラキラ方向じゃないだろうな、という予測はできても、こう来るか、というステージ。私の想像力がたりてなかったのかもしれない。けれど、加藤さん。貴方らしい、だけどなんとなく意表をつかれた気分になる。そんな世界を少しでも見せてもらえて、この人を好きでいて良かったと、そう思える星の王子さまだった。
しなやかさのある、色気も含む、丁寧な歩み、ステップ、ダンス。掠れてても耳障りのいい、低くもあり、案外高い声。静かに物語に入り込む客席。曲が終わり、世界が閉じる。ふと思う。彼は"加藤シゲアキ"という名の一つの壮大な物語を持つ芸術作品なのだ、と。
(最後の一文がどうしようもなく書きたくて、でも駄目でした。確かに言いたいことはそこにあるのに、うまく伝えられない。言葉の難しさを実感し、改めてそれを操る加藤シゲアキに感嘆の思いを抱いています。
加藤担の方、どんなステージかは詳細にわたっては言えないけれど、最高に格好よく大人な、素敵な星の王子さまは、心の準備をしていかないと茫然自失となっている間に王子さまは星に帰ってしまう。コンサートは戦場。命を落とす覚悟で臨まないと、全て持っていかれます。そして、加藤さんのサン=テグジュペリへの敬意が十二分に伝わってくるステージです。加藤さんは王子さまであり、読者であり、サン=テグジュペリ自身でもある。
最後に。ああ本当に、この人を好きで良かった)
〜LIS'N〜
増田さんに今までかわいい、という表現を使ってきた私は愚かだったのではないか、と思うほど格好いいという言葉に尽き、Remedyのようなステージが好きな方は、きっと、興奮まちがいなし！そうでない人もただ漠然と格好いい！と叫びたい衝動にかられること間違いなし！
私が増田さんの好きなところを今一つあげるとするならば、4人の曲で音をその大きな手で零さないよう掬い上げるように歌う増田さんが、ソロ曲では俺の世界にさあ酔いしれろ、とでも言うかのようにがしがしと踊り、惜しみなく歌を聴かせるところで、凄絶な色気を背負い、ストリートが似合う軽快なダンスをJr.を従えて魅せてくる。
LIS'Nは比較的明るい曲のはずなのに、きゃー！なんて黄色い歓声をあげる所はない。派手なサウンドに、まさに"声"で勝負する増田さんの伸びやかな歌が、フリースタイルなラップが乗って、最高の相乗効果を生み出す。
間違いなく低音で耳が犯されます。
(本当にこの人ダンスうまいな！固さのない、しなやかとはまた違う柔らかなダンスが最高。
衣装も楽しめ、増田貴久にしか作り出せないサウンドがずんと響きます。増田さんは世界を作る、というよりはステージを魅せる、ただそれだけで、引き込まれるという訳ではなく、その格好よさに一時触れさせてもらうだけで大満足な所がある。
他の曲との声、雰囲気、ダンスの全ての出し方がガラリと変わり、流石増田貴久、そんな貴方も好き、と素直に賛辞を送りたくなる勝負の仕方でした。※加藤担です)
〜愛のエレジー〜
男であろうと女であろうと、そこに居た全ての人間が小山慶一郎に抱かれたような、そんな錯覚を覚えたことだろう。彼は呼吸一つで人を抱く。間違いないです。
快活な笑顔を浮かべる"慶ちゃん"はひっそりと息を潜め、32歳の男の顔をした"小山慶一郎"が其処には居た。
鋭い目から放たれる凄まじい色気は、自担ではない、そんなことは関係なく、ただただ圧倒されるしかないのである。マイクを握るその指をほんの少し動かす微細な仕草にも含まれる色気は、彼の集中力からくるものなのか元々小山さんの中にあるもの達なのか。
間違いなく、公演通して一番演出もJr.も味方につけ、全ての人間を自分の世界に引き込んだのは小山慶一郎だと私は思う。※加藤担です
曲終わりは、盛大な色気もありつつ、どこか小山さんらしいね！と言いたくなる演出が入るのでお楽しみに。会場はワンテンポ遅れてﾋｬｧｱｱと微妙な沸き方をしたように記憶しています。
(こういうと下品な話になりかねないけれど、買わせてくれ！と札束を積み上げたくなる小山さんがたまらない。
カメラさんのアングルが最高、小山担かな？と思うほどの絶妙なカメラワークで、魅惑の腰使いを妖艶に画面いっぱいに映し出す、今日のMVPは小山慶一郎と、その世界を作ることに徹したスタッフさんも含め、間違いなく愛のエレジー)
〜Encore〜
手越さんが歌い始める前、一つの空気感が客席に流れた。
静かな、世界。彼と彼の想い人の、少しだけの逢瀬を邪魔してはいけないのだ。ペンライトの灯りは付いたまま。しかし誰もその手を動かさず、静かに彼の声を待つ。すぅ、と流れる視線。力強くも儚く美しい表情を浮かべた彼は息を吸い、語るように歌う。
嗚呼彼が、女性と噂を流すのは、忘れたくても忘れられない、触れたくても触れられない、唯一無二のもう居ない"彼女"を違う誰かに重ね、その虚しささえも抱き、忘れようともがき苦しんでいるのではないだろうか、そんな風に勝手な想像を繰り広げてしまう程に圧倒的な世界観。
手越祐也を"チャラい""軽い"その他、色んな風に嫌い、気に食わないと思う人は多いだろう。チャラい軽い、また浮名を流すか、それは私だって随分と思い、それに慣れてそういうものだと受け入れた。そんな人達に、そんな人達にこそ今日の、このQUARTETTOという公演の、彼の歌を聴いてほしい。きっと私と同じ錯覚を抱き、現実世界の手越祐也と曲中の誰かを自然と重ね合わせて、心の中で静かに涙を流すだろう。
一度きりでいい、Encoreは、いらない。
(ただただ、手越祐也の表情が語る切なさに唇を噛み締めるしかないほど、本当にシンプルに言うならば、素敵なソロステージ。客席もなす術もなく立ち尽くすような、加藤さんの時とはまた違った静けさに包まれて、手越さんの良さが光るソロ曲でした。
彼特有の、切ない曲をしっとりと聴かせたあとでも「ありがと」と優しく微笑む、その甘さが今回はなかった。もしかしたら、涙を浮かべているようにすら見える切なく哀しい表情を浮かべ歌った彼自身もEncoreの世界に呑み込まれていたのかもしれない。
毎回毎回間違いなく成長を見せる手越祐也は、どこまで高みに登るのか。
私はやはり、彼の虜であることには違いないのだ。彼の歌が好きだ。歌う彼が、好きだ。※加藤担です)
ソロ曲以外の感想を書くと、衣装まで言及してしまってセトリバレになりかねないからソロ曲のみ。
それでもバレにならない程度に話させてください。
衣装はやはり増田さん！たまたま近くに居た増田担の方とお話できたのですが、前日も参戦したというその方。どんな感じでした？とうずうずしてしまい聞くと、「衣装だけ見ると、神の使いって感じでした」成る程。確かに神の使い。脱線して申し訳ないですが、KAT-TUNは四神だった。だけどNEWSは確かに、神の使い、言い得て妙。もちろんそれ以外にもそれぞれの特徴を見事に反映した衣装から、え！？そんなんある！？って言いたくなるような衣装もあって、様々な趣向を凝らした衣装を見るだけでも価値があるし、なんならその衣装代をチケット代に上乗せしてもいいくらいの価値がある。
ひとつ言いたい。終盤、上着を脱いだ時のインナーって、それこそメンバーの個性が出ますよね。ただの黒のTシャツだとしても暑がりな増田さんは半袖、小山さんはその美しい筋肉を見せつけるかのようなタンクトップ。そして加藤さんはユ○クロのヒートテックか？と一瞬思うような七分ほどの長袖でした、好き。手越さんは上着を脱ぎませんでしたね。中が気になる。パンツの丈も、シャツの丈も、毎回それぞれにぴったりで、にやにやとしてしまいます。
少し話が逸れましたが、神の使い。気に入りました。ありがとうございました。
それと、ああ、この曲をここで歌うか！というセットリストを用意されて、セトリバレはするなという手越さんの思いが明確に分かった気がした。これ、きっと考えるのもすごく楽しかっただろうし、事前に知っているのと知らないでその世界に放り込まれるのとでは両手を広げても足りないくらいの差がある。一つ言うと、NEWSは本当に昔の曲までも大事に大事に守っていきますね。予測不可能な曲も飛び出してきたりするので、QUARTETTOだけじゃなく、一通りアルバムを復習したらいいと思います。あ、そうですもう一つ。お隣の方とお話ししていたのですが、みんなきっと大好きなあの曲が、なんと歌われません。このセットリストで大満足だけども、一応なんで！と言ってみたくなる。なんで！みんな好きなはずだよ！なんでー！ってなりました。でもそれでもいいかもしれない、代わりにあの曲をやってくれたから。これバレには入りますかね。ごめんなさい。
改めて、NEWSコンサートツアー2016 QUARTETTO。公演中に5度ほど、もっとかな、もっともっとあれ？私生きてる今？大丈夫？な瞬間が訪れるので、本当に小さなお子様、心臓の弱い方には推奨したくも、辞退するべきコンサートでした。
そして加藤さん、月のように美しき人は貴方だと、私は改めて思いました。
文才の欠如が著しく、素敵な世界に浸っていたはずなのに、その魅力を半減させてしまっているのではないかと歯痒く思っております。
コンサート終わりの興奮のまま書き殴った稚拙な感想文となりましたが、読んで頂けたなら幸いです
